AAが突然、滋賀県高島市に犬用シェルターを作る事にその地元となる酒波・伊井地区の住民は動揺しているようです。
4月4日には衛生面などで周辺に悪影響が出ることを心配する声が上がり、AAの進出に反対する期成同盟の結成を決めるに至っています。(その模様を伝える毎日新聞記事はこちら(毎日新聞から本文は消えてますのでリンク先のキャッシュをご覧ください。)
4月5日放送の朝日放送ムーブ!とAAのHPでの発言を元に以下、時系列で表にまとめてみます。(事態が現在進行中のため逐次加筆しております。)
日時 | AA側の動き | 行政・住民側の動き |
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2月19日 | 高島市に「水道の名義を変更したい。犬を100匹ほど飼いたい。」と連絡。 | この事を受けて高島市は今津町で犬のシェルターを建設中である事に初めて気付く。 |
2月27日 | ひろしまドッグぱーくにおける収支等に関する記者会見。会計報告で突然シェルター基金名目で5700万円余りが計上される。また、この会見では高島市に土地が確保されている様な事は一切触れていない。借地で済ませるような発言もしている。 | |
3月4日 | AA代表が地区区長らに事情説明をする。しかし、ブルセラ犬を持ち込む可能性がある事について説明は無かった模様。 | |
3月6日 | 隔離する施設(約620坪)を準備している事をHP上で表明。工事中にもかかわらず、即日にでも受け入れ準備は整っていると述べる。 | |
3月19日 | 大阪府が高島市に「AAがブルセラ症の犬をそちらに連れて行くと言っているが地元の意向を伺いたい」と連絡。高島市は地元にこの連絡を伝えると地元住民は寝耳に水の内容で驚き、「絶対反対」の意思を伝える。 | |
3月25日 | AAのHP上でシェルターの詳細を発表。広島での余剰金があるにもかかわらず資金不足を理由に2000万円余りの募金を募る。 | 酒波・伊井地区の住民が集まり緊急集会を開催。地元としては反対の意思を確認し、反対する看板の設置・反対の署名活動の実施を決める。 |
3月26日 | AAのHP上で大阪府が高島市に確認を取った事について不満を述べる。ブルセラ犬の事についても地元に話していると記述。またAAはシェルターの場所は犬の訓練所跡地だったから地元が反対する理由は今さら無いと記述。 | |
4月1日 | 「アークエンジェルズは来るな!!」の進出反対の立て看板を設置。 |
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4月2日 | 立て看板が迷惑だと警察に通報。 | 高島市の下水道担当者が下水道工事の現状を確認しに行くと、犬舎付近から認めていない生活排水以外の排水を流し込む工事を発見し、工事の中断を指示する。 |
4月4日 | 「どうして地元にブルセラ犬の事を事前に説明しないのか?」との問いに 「そもそも決まっていない話を話す必要がない。」と述べる。 「反対運動についてどのように考えるのか?」の問いには 「日時を決めてくれれば、いつでも説明したい。反対が続いていても、犬を連れて行く可能性はある」と述べる。 |
2回目の地元緊急集会が開かれ、「アーク・エンジェルズの進出反対期成同盟」の結成を決定する。 |
5月21日 | 滋賀県庁にて嘉田知事に約6000人分の反対署名及び嘆願書をを提出。
嘉田知事は規制する法律や条例がないことを指摘し、「きれいな環境を守るために住民が声を上げるのが大事。側面支援をさせてもらう」と述べた。 |
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5月25日 | 高島市役所にて海東市長に7805人分の反対署名と要望書、区長らの嘆願書を提出。
海東市長は「平穏な暮らしを特定の人が破壊することは許されない。市でもできるだけのことをしたい」と答えた。 |
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6月26日 | 高島市議会において“高島市未来へ誇れる環境保全条例”が全会一致で可決。条例では「犬や猫の鳴き声や糞尿で人に迷惑を与えた場合、市長が勧告・命令を行う。それでも違反した場合は2万円以下の罰金を科す」と定められた。 | |
9月7日 | AA代表はブログ上で「産経新聞の取材を受けていない。この新聞社は思い込みや想像で記事にする。」と産経新聞を批判する。また、「移送のOKがドクターから出たので、完治した子から順にワクチン接種や狂犬病予防注射を打って、今月中には滋賀シェルター施設に移送する予定です。」と表明する。 | 9月7日付産経新聞大阪版において、神戸市内で疥癬に罹患した犬60頭を譲り受け治療し、AAの獣医師が完治と診断した犬の高島への移動を9月中に始める事が報道される。しかしAAと無関係の獣医師は「疥癬の完治には約1年の経過観察が必要で完治していない犬とそうでない犬を同時に飼育する事で再び蔓延する可能性がある」と指摘している。また地元の反対期成同盟代表は「ブルセラ症問題が一段落し、農作業に専念できる状態が続いていただけに、またこう言う問題が起きるのは心配。行政で何とかして欲しい」と話した。 |
9月12日 | 高島市議会会派の「たかしま21」が会派の9月12日のブログにて犬の持ち込み反対の姿勢を表す。 | |
9月19日 | AAと住民との協議が午後8時から開催された。AA側5人、住民側200人程度が集まる。 冒頭からカメラでの撮影を巡って意見が食違う(AA側は「田舎町でもあり、報道のカメラが廻っていると、意識して本音を出せない方もいると察し拒否した」、住民側は「AAは信用できないからカメラを撮影をすると主張した」)。 最終的にカメラでの撮影が許された。 高島市の広報動画サイトインターネットテレビ 高島みてねっと!でこの日の様子の一部が公開されています。(WMPですので一部の方は閲覧できない場合があるようです。)興味のある方は「病気感染犬大量持込の危機(H19.9.21登録)」をご覧ください。 |
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AAのブログ上での報告(要旨)
・ 地域の方々とトラブルを起こすつもりは毛頭なく、冷静に活動の趣旨を説明し、理解を求める事に終始した。 ・ 住民の方々の反対理由を聞いて、改善するところは改善し、要望があるところは聞きいれ、また私達が協力出来る事は率先して実践する。 ・ 一つ一つの質問に丁寧に真剣に答えた。 ・ 地元の不安要素を聞き、改善して行く。 |
住民側感想(要旨)
・ 騒音、悪臭、農作物の風評被害、糞尿処理、カイセン病といった内容の質問が出された。 ・ 林代表、具体例示さず、終始対応に勤めるの答弁、答弁の中にも矛盾している部分が多数あり。 ・ 誠意のない回答と、都合が悪くなると聞こえないふりの繰り返し。 ・ 尿の処理についてAA側が「地下浸透で処理する、これは行政指導だ」と勝手に自己判断していた。その実は計画書を市に提出して受け取って貰った事で完了と解釈していた様子。 ・ 常識では考えれないような回答に、住民からブーイングが起こったり、怒号が飛び交うような場面もあったらしい。 ・ 無許可で農業用水路(市管理)にパイプが繋がれている事について問うとAAは「パイプが出ているだけで繋いでいないので、用水路には流れませんので問題ない」と答弁。 ・ 宅地と犬小屋と中古の家を買って7,000万円かかると言っているが、そんな費用がかかるわけが無い、やっている事がおかしすぎると地元住民なら誰でも思う。 |
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結局3時間ほどの話し合いは平行線。行政が間に立ち、この状況で協議を中断するようにAAに進言。犬の持ち込みは次回協議までしないという事をAAに確認を取り散会。次回話し合いは未定です。 | ||
話し合い終了後、取材陣のインタビューに対して(要旨)【取)…取材陣、代)…AA代表】
取) 話し合いがつかないと犬達は永遠に入れられないと言う事になるが? 代) まぁ、物事には何でも限度がある。 取) そしたら何処かのタイミングで林さんご自身が見切って入れる事もありえると言う事? 代) そうですね。 取) 林さんの中ではあそこの場所をね、使わないって言う事の選択肢を取る未来は無いんですかね? 代) いやぁ、それは無い事は無いでしょう。いろんな条件次第では。 取) 例えばどういう条件ですか? 代) んー、例えばあのー、ね、代替地があるとかさ、そういう事があればまた考えるんじゃないですか。ここじゃぁマズイからもう少し山の方へ行ってくれとか、或いはこれに代わる施設を村(地元)が用意するとか。 |
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10月2日 | AA代表はブログ上で「地元住民の意見のみを聞き反対声明を公開する事は偏見ではないか。市長たるもの公平な立場での判断の元、声明を公表すべき。市長はまだ若い。古い市民に厚顔し新しい市民には差別をするのか。」と述べる。 | 高島市長の海東英和氏が市長のブログハイ海東です!の10月2日のエントリー「郷土を守る市長声明」にて犬の持ち込み反対の姿勢を表明しました。 市長はこの文章を「高島市に加えられようとしている理不尽な行為に対し、それを止めるよう多くの皆さんのご理解とご支援を切望します。また、当該団体を寄付金やボランティアで応援なさっている方々も、事の本質を見抜かれ、高島市民の生活と生態系の破壊をしないよう力をお貸しください。」と締めくくっています。 |
10月4日 | 午後8時より2回目の話し合いが行われた。前回は住民が次々に意見を述べ、騒然となったため今回は反対期成同盟の役員とAA側との質疑応答と言う形になった。地元選出の県議や市議、住民らはこの質疑応答を傍聴する事となった。 | |
AAのブログ上での報告(要旨)
・ 話し合いを進めている中、お互いの意思を尊重し妨害しないという紳士協定をしていたのに一方的に妨害をされた。 ・ 質問者のうち当初の3名まではAA側も誠意を持って話し合いができると感じたが、その後の17名の方々は、本題から逸脱した質問内容で、こちらの回答もまともに答えれない程のものだった。 ・ 論より証拠、見守って頂いてから判断して欲しい。 |
報道等要約
・ 「(進出反対の)住民の思いを伝えてきたが、それでも強行して犬を連れて来るつもりなのか」との質問にAA代表は「住民の意見を無視する考えは持っていない」 ・ その一方で住民の同意が得られた後に犬を持って来る方向にはできないのかと言う考えに、「それは難しい。私にも事情があり、タイムリミットがある」と厳しい口調で話す。 ・ 尿の消毒には自信があり、できるだけ地下浸透はさせない。 ・ 疥癬が完治している証明書を付ける。 ・ 質問者の男性が「6日に犬を連れて来るという情報がある」と指摘するとAA代表は「その予定です」と明言。事前の説明なしに突然、犬の持ち込みを明らかにしたことに対し、男性が「何も問題が解決していない。この場が話し合いの場になっておらず、許されない」と強く抗議する。 ・ 最終的にAA代表は「信用されないのであれば、これ以上話し合いを続けても無駄」とあしらい、対話の継続を拒否する姿勢を示す。 ・ 「私が法律に違反しているのなら訴えれば良いじゃないですか?」とAA代表は述べる。 ・ 「酒波地区では1件につき3頭以上の犬の飼育は出来ない規約があるが?」との問いに「高島市の条例でもなく、地区の規約なら法令にないものなのだから守る筋合いはない」と一蹴。 ・ 「『日本国憲法第22条、居住、移転及び職業選択の自由を有する。』と言う基本的人権を行使するだけだ。」とAA代表は述べた。 ・ しかしこの上発言には『何人も、公共の福祉に反しない限り』と言う重要な部分を略しています。何か意図があるのでしょうか? ・ 高島市環境政策部部長が「このまま無理やり入れるとどうなるかわかりませんよ。良い事ないと思います。」と忠告すると、AA側は「検討する。5日中に検討結果を返答する。」と述べた。 |
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10月5日 | 6日に犬を搬入するとAA側から高島市に連絡が入る。 | |
10月6日 | 高島市今津町酒波・伊井地区にとって、とても長い一日が始まる事となる。 この後は『Q21.高島市住民とAAが深夜に睨み合いになったって聞いたけど? 』にて続けます。 |
以上の流れから見て、AAが「犬を救う行動をしているなら何をしても良い」と考えてるように見えてしまうのですが…。また、この団体の対応はいつも不誠実です。
こういう団体のシェルターができる地元はブルセラ犬の事だけでなく今後ともトラブルが多発するように思われます。下水道工事の件からもわかるように済し崩し的に物事を進められる可能性も否定出来ません。地元が一致団結してぶれずに反対の態度を貫いて欲しいものです。
以上を読んでみてもう少し詳しくこの問題を知ってみようと思う方はこちらのページにどうぞ→→→アークエンジェルズの真実
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